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メディアによる世論誘導の手法

07/20
投稿サイトの「阿修羅」で、たまたま目にした記事に、政官財の癒着に関する記事がありました。
その記事の中に司法官僚の天下り先が列挙されており「歴代検事総長が電通に天下りしてる」というワンフレーズに、少し前に読んだ本 「官僚とメディア (魚住 昭著 角川書店)」 のことが即座に思い浮かびました。


裁判員制度導入に向けた最高裁と新聞社の共催によるタウンミーティングに、サクラが動員されたことは、みなさんも記憶に新しいと思います。
それに関連したことが、この本の最終章「第8章 最高裁が手を染めた『二七億円の癒着』」に書かれています。


一言で言えば、国民の多数が消極的であった裁判員制度が、最高裁と日本最大の広告代理店である電通とが結託した大規模な世論誘導プロジェクトによって成し遂げられたのではないかということです。(この本の初版が、裁判員制度導入前の2007年4月なので、今となっては過去形になってしまいます。)
大がかりな世論誘導プロジェクトには、当然のことながら巨額の予算が動くわけで、最高裁と電通が癒着して、総額約27億円(05年度と06年度分の合計)の広報予算が、不透明な経過で支出されているのではないかという事実が明らかになったということなのです。


30ページほどの内容を短くまとめるので要点だけになりますが、項目に分けて簡単にまとめてみました。

① 裁判員制度が生まれる背景
裁判員制度導入を目玉とした司法制度改革は、もともと経済界と自民党が主導したものであったが、刑事裁判の迅速化と効率化だけが強調された。
裁判員制度の実態も、「開かれた司法」「市民参加の裁判」というキャッチフレーズからはかけ離れ、判決の過半数に裁判官と裁判員の最低1名が入っていないといけないとか、控訴審には裁判員制度が導入されないなどの理由で、米国の陪審員制度(12人の陪審員だけで結論を出し、一審で無罪になった事件は控訴できない。)と違って、市民の自主性は発揮されず、裁判官たちの主導権が失われることもない。
また、国民の多数ばかりか、司法関係者も内心では受け入れがたいと思っている。


② それぞれが狙う利権
裁判員制度導入に向けた巨額な広報予算を獲得したい電通、共同通信、全国地方新聞と、裁判員として参加することが国民の義務であるという裁判員制度に対する前向きな世論の醸成を図りたいという最高裁の思わくが「四位一体」となり巨大プロジェクトが行われたというものだ。

ここで、電通、共同通信、全国地方新聞との関係を簡単に説明すると次のようになる。
日本最大の広告代理店・電通の大株主が共同通信社であり、共同通信社は47地方新聞(47紙の発行部数を合わせると読売の2倍近い1800万部近くになり、影響力を無視できない。)に記事を配信しており、また、共同通信社は、取材を通じて政官財界とのつながりがある。
新聞は収入の半分以上を広告に頼っており、電通の強い影響下にある。


③ 巨大プロジェクト推進のための手段
電通、共同通信、全国地方新聞、最高裁の四位一体が世論を誘導するための手段としたのが、広告と“偽装記事”を抱き合わせた「パックニュース方式」というものである。
簡単に言えば、有料の最高裁の広告と同じ紙面上に、電通の指示で全紙同じ規格で掲載される無料の裁判員制度についての社会面記事や特集記事をオマケでつけるというものだ。
本来なら、【PR】とか【裁判所の広告】といった断わりがなければならないが、あえて明記しないことで、官庁や裁判所と一線を画して、新聞社の編集に基づく独立性・中立性のある記事であるということを思い込ませ、世論形成をしようというものだ。
(同じようなことが、原子力発電所の安全性や必要性を訴えるイベント開催でも行なわれている。)


パックニュース方式を使って政府系広報の予算をとろうとしたのが電通と地方紙連合(巨額の政府広報予算を獲得するために47地方紙が結集して設立した任意団体。)で、電通が、豊富な人脈を築いている共同通信社を通じて官庁に食い込むだけではなく、共同通信社が主催する研究会や勉強会を通じて、地方紙の論説委員や編集幹部クラスをも取り込むことで、報道機関である地方紙や共同通信を政府の広報期間として利用し、巨大な世論誘導システムの構築を目論んでいるというものだ。

 裁判員制度については、国民の議論が分かれており、その制度の問題点を指摘する立場にある新聞社が最高裁と一体化してタウンミーティングを開いたこと自体ジャーナリズムの常識を外れていることで、この国の司法とメディアの世界には、想像以上に深い闇が広がっている。

大まかな内容は以上のようなものですが、このほかにも、最高裁が電通と癒着して、判例違反の「さかのぼり契約」を結び、税金を濫費していたなど、契約に関する不審な点が多くあり、詳しいことは本書をご覧ください。

 天下り等による癒着構造と、一部の企業の利権獲得のために、国民の多くが望んでいない中途半端な制度が、メディアによって世論誘導され、いとも簡単に実現されていくという過程に恐ろしさを感じましたし、癒着構造が解消されない限り、利権が絡む同じようなことが繰り返され、この国が、さらに歪められていくことを危惧しています。

 この記事に関連して、裁判員制度、最高裁の判例違反に関する過去の記事を、ご紹介しておきます。
「裁判員制度を導入する前に もっとやるべきことがあるのでは・・・・」
「なぜ凶悪事件に裁判員制度なの? ~私の推論ですが~」
「最高裁判所自らが判例違反をしているんじゃないの!」



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Comment
煉獄の果実
先日に 犯罪被害者が弁護士を伴って来訪しました この一部始終です
****にお伝えください、反訴を心からお待ちしています、それから私が望む果実とは
煉獄の庭に実った、ほろ苦いが芳醇な香りの果実、名付けて”牢後の補償”ですと。
http://suihanmuzai.web.infoseek.co.jp/100719.jpg.html


刑事判決書の裁判官署名が 真正であるか 否か 不審です
かといって確認する方法も無く 現在に弁護士となった元判事に問い合わせをしています
民事でも裁判官の偽署名が発覚した様子です 弁護士の筆跡大観なんてあれば助かるのですがネ
http://suihanmuzai.web.infoseek.co.jp/100719-1.jpg.html

熱心な弁護人であれば 判決裁判官に訊ねることがあるか どうか知らないが 控訴弁護人は初接見で「何でパラノイアにされたの どうしてそんなに刑が重いの?」
もしこの不審を裁判長に訊いていて 書記官の判決と知り 驚愕したなんて そうであればまた驚天動地の夢心地なんですがネ

それから黒猫さんも 電話盗聴・転送の話題で盛り上がっています 一見の程を・・
http://sinnjituhakokoniari.cocolog-wbs.com/blog/2010/07/post-e001.html


誣告者を提訴した訴訟は 被告双方の答弁書で早くも決着がついた そこで代理人に 争点絞りの鮮やかさを褒め称えるエールを送った
ところが代理人からは 刑事再審目的の民事なら断る・・

思うに答弁書から刑事の弁護人と接触したかと 双方の弁護士事務所はリンクして傾向も同じ また共に早大卒でごく近い関係
そこで書記官の判決を伝えたかと どうでしょうか 本人署名にしては余りにも不自然 控訴中からの不審でしたが 原田からの回答は未だありません 内容証明で問い合わせしようかと

たぶんこんな事例は山ほどあり たまたま誣告事件ゆえにばれたかと。
Re: 煉獄の果実
遂犯無罪さんの事件のように、他人の個々の事件に関しては詳細な経緯が分からず、安易に無責任なコメントをすることは、誤解やトラブルの原因になったり、関係者に迷惑をかけることになりますので、本ブログでの返信のコメントは、今後、控えさせていただきます。

ろーずまりーさんへ!!
勇気と友情を感謝します。
面白そうな記事ですが今はコメントできませんのでお許しください!リハビリーの時間です。では感謝の気持と挨拶に代えさせていただきます。☆
Re: 荒野鷹虎さん
たいへんな状況の中、ご丁寧にコメントをいただき、ありがとうございます。
お気持ちだけで十分ですので、返信のことなどお気になさらず、まずはリハビリに専念なさってください。
一日も早いご回復を、お祈りしています。
No title
最近のメディアやマスコミの片寄った、
報道には、憤りを感じます。
それに、誘導されている日本人の、
平和ボケも情けないです。
裁判が開かれても本物とは限らない
暑中にむさ苦しい話ですが 当方の棲家である アパートの住人の半分は前科者 向かいの部屋に転入してきた出獄者に話を訊きました。

元組長とかでマル暴扱い 産廃で4年刑 罰金300万 求刑は5年 控訴せず下獄 私選料150万
関心とするのは・・これでは量刑は相場で国選と変わらないのでは またやはり一審確定の前科ものは自分の判決書など見ていない 国選では判決書は渡されない。
彼は判決後に訴訟記録を入手したが 弁護士に頼むと 判決書は2~3万円 記録もやはり数万かかる。

彼以外の前科住人とは敵対しており 話は訊けないが やはり危惧していた通り 偽装刑事裁判が全国で行われている。
判決書の裁判官の署名に不審がある 現在に確認中ですが 書記官に拠る偽装判決が・・されている模様。
http://suihanmuzai.web.infoseek.co.jp/100722.jpg.html
ヤクザ界は賠償景気となる
前にお伝えしましたが ヤクザにとって懲役とは勲章みたいなもので 娑婆に戻ればハクが付く。
大半の刑事事件とは起訴事実を認めた自白事件 ですから面倒な裁判手続きなんかどうでもいい 早く討たれて控訴など時間の無駄。
出来れば手打ちで終えたい 判決理由など関心はない 執行猶予が付くか 或いは刑期はどの位か ですから判決書など全く関心がない たぶん謄写代を払えば交付されとも知らないかと。

どうですか これでは判決書や証拠調請求書 また同意書の関心や真正など拘らないでしょう

ところでこの手口が公表されたら 前科者 それも多重前科者など 過払い請求の如く 賠償請求が続き国家財政破綻は目に見えています どうしましすかネ。
Re: moon-rainbowさん
ネットから真実の情報を得ていない人は、報道がかたよっていることすら気がついていませんよね。
私の友達も、新聞やテレビの言うことは正しいと信じている人、けっこういます。
違うんだよって力説したところで、半信半疑で・・・
困ったものです。

弔鐘が鳴る日本の司法制度
満期出獄して刑事訴訟記録を初めて見た1998年3月 偽装刑事裁判がされたと理解した 誣告者を提訴した訴訟沙汰に始まり 十数件の判決は総て請求棄却 これは勲章と自負している
裁判が不正などと云い続ければ アホか奇違いと皆さんから迫害されてきた そもそも民事の裁判官一人が事案600件 刑事とて400件 これを決済していたら 裁判官は過労死する。
ろーずまりーさんへ!!
おばんです!

裁判所まで、企業と癒着しているとなると、信用するところがなくなりますねー。メデイアの誘導は果てしなく続き、国民は真実を知らされません。族議員、高級官僚、企業、メデイアが組めばいかようにでもできるシステムを改革しなければ、無駄な税金が使われるばかりですね。そして、自民党に、献金でしょう。笑)
企業、団体献金廃止法なんて夢の又夢のようですね~^^みんなの党の本気度は如何なものなんでしょうか。良く監視したいと思います。最低でも、この法律を与野党協力して策定する義務があると信じますがねー!
Re: 荒野鷹虎さん
こんにちは。
裁判員制度、やけに派手に宣伝しているという印象がありましたが、裏でこんなことが行なわれていたとは驚きですね。
消費税とかいくら上げたところで、族議員、高級官僚、一部の企業、メデイアに流れるだけで、国民の生活は変わりそうもありませんね。
根本的に構造を変えなければ無理でしょうね。

政権交代を果たしたところで、与党の美味しさを知り、結局は、それまでと何も変わらないような気がしますね。
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プロフィール

ろーずまりー

Author:ろーずまりー
趣味にスポーツにと、平凡な主婦の生活を送っていましたが、夫の長時間労働を労働基準監督署に相談したことをきっかけに、その生活は一転。行政の理不尽な対応に、自ら国家賠償訴訟をすることに。
理系の出身ですが、知的好奇心に駆られた私は、法律関係の勉強に、けっこうはまってしまいました。
中立性に欠ける国家賠償訴訟の実情を、より多くのみなさんに知っていただきたいと思い、ブログを開設いたしました。

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