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やっぱり裁判所は裸の王様だった! ~不正課税の行政訴訟~

10/26
裁判所を信頼していたからこそ国家賠償訴訟に訴えたわけでしたが、その信頼を損ない、裁判所に対する不信感を抱くきっかけとなったのが、一審の福島地方裁判所いわき支部判決(高原章裁判長)です。

被告の主張で、特に担当の行政職員がかかわった部分については矛盾が多く、指摘すると二転三転する曖昧な主張を繰り返し、捏造した証拠まで提出していました。それにもかかわらず、判決理由には、その職員の証言が証拠として採用されたのです。
しかも、1年9か月も続いた一審での裁判の内容にはほとんど触れることなく、一番最後に行われた職員に対する証人尋問での、嘘をもっともらしく作り上げたデタラメのストーリーの中の証言が判決理由に採用されたわけですから、判決理由を読んで愕然としました。さらに、私の正当性を示す上では重要な法律的要件となる信義則の主張については、主張していることすら判決書に盛り込まれませんでした。


一審の裁判の異常性については次の記事をご覧いただければわかります。

事件の経緯と裁判の最大の疑問点  ~記載されなかった信義則の主張
証拠採用の妥当性  ~一審の福島地方裁判所いわき支部判決~
仕組まれた? 証人尋問

それ以来、“裁判がおかしい!”“裁判所が変だ!”と思った私は、ネットで情報収集する一方、不正裁判や冤罪事件についての本を手当たり次第に読んできました。
そのような中で、先月ご紹介した有村とおる氏の電子書籍「ほら、ピーちゃんが飛んでいる」に出会えたことは幸運でした。
ある出来事をきっかけに不正な課税に気がつき行政訴訟に訴えるのですが、その訴訟でも、またデタラメをされた経験をもつ、あるご夫婦の実話に基づいたノンフィクション・ノベルです。


電子書籍「ほら、ピーちゃんが飛んでいる」は本人訴訟による行政訴訟の記録であることから、私の状況と極めて似ており、まさに、これまでの私の経験を再現しているようでした。

裁判に至る前の関係機関との不毛な攻防、様々なところに訴えるものの遅々として進まない様子、その長引く状況でモチベーションを保つことの難しさ、ネットを味方につけようとするものの顔の見えない相手からの度重なる妨害、事実を把握していながら無茶苦茶な屁理屈を繰り返す国、判例や法律、専門用語など形式を整えることはだけは一流でも、本質的な問題点を避け、おバカな論理で煙に巻く裁判所、初めから最後まで共感することばかりでした。

その中から判決について記述された部分を抜粋してご紹介します。

(国の答弁書に対し)
「~と主張しなければ論理上整合性が取れない。よほど頭の悪い代理人が「答弁書」を書いたか、事実を事実として認めたくないために、矛盾した「答弁書」になったのだろう。」

(一審判決に対し)
「民事訴訟で原告と被告の主張していない事柄を判決の根拠にするのは、基本原則(弁論主義)に反する。地裁が判決理由に挙げた主要な論点は、被告たる国も原告も主張していないインチキ論理だ。判決は、基本原則を勝手に踏み外して転んでしまったお粗末な詭弁にすぎない。原則無視の上に倫理が破綻しているのだから、始末に終えない。」

(二審判決に対し)
「肝心の課税対象(課税標準)については触れていない。係争になっている課税対象は、~(省略)~。それが唯一の争点なのに、~(省略)~と結論して、争点とかけ離れた事実をもって棄却理由とした。穴だらけの論旨だな、と私は嗤った。」


まさに、私の裁判でも心当たりのあることばかりです。
何から何まで私のケースと同じで、お役所はどこも同じなんだと共感すると同時に、私だけが特殊だったわけではなく、私のような経験をしている人は、このご夫婦以外にもたくさんいるはずだという認識を強めました。


電子書籍「ほら、ピーちゃんが飛んでいる」が、行政訴訟の貴重な資料としても評価できる点は、裁判でのすべての書面が70~80ページにわたって全文掲載されていることです。
原告が「二重課税」の問題をていねいに、わかりやすく指摘しているというのに、それを理解しようとせず、「二重課税の意味が明瞭でない」「税法の基本的な解釈を誤解している」と、まるで原告に非があるかのような主張をする国、暦年と年度をわざと混同し、いたずらに複雑にすることで原告を欺こうとする裁判所・・・・、原告の理路整然とした主張に対し、なぜこんなデタラメでおバカな論理の答弁や判決理由が展開されるのかというそのプロセスを、つぶさに知ることができます。

また、関連する法規についても掲載されていますので、同じような問題で訴訟を検討されている方にも十分お役に立つはずです。

特に、行政訴訟や国家賠償訴訟などでは、新聞に掲載されているような判決理由(要旨)などを読んだだけでは、事件の真相や本質的な争点を正確に捉えることは不可能です。
原告・被告双方の主張が判決書にまとめられた段階で、事実とかけ離れた架空のストーリーが出来上がってしまい、それに基づいて判決理由が書かれているからです。(判決書を鵜呑みにしてはダメよ! ~嘘つきが勝利する暗黒裁判~
ですから、電子書籍「ほら、ピーちゃんが飛んでいる」を読んでいただくことで、判決書を読んだだけではわからない、驚くべきデタラメ裁判の実態を知ることができるはずです。

 論理的に整合性のない判決を恥ずかしげもなく曝け出す裁判所、まさに「裸の王様」と言わざるを得ません。

このノフィクション・ノベルには、税金や法律の問題ばかりではなく、小鳥とのふれあいが交互に織り交ぜられています。それは、村上春樹氏の「1Q84」の構成を彷彿させます。ご夫婦と小鳥たちのふれあい、小鳥同士の絆、成長とアクシデント、この出来事が、冷たいお役所との攻防の合間に、彩りと暖かさを添えてくれます。
 是非、たくさんの方に読んでいただきたいと思います。

ほら、ピーちゃんが飛んでいる ~文鳥、二重課税、行政訴訟~
App Store 販売中。iPad、iPhone に対応。
305ページ 600円。
ブックカテゴリーで「ピーちゃん」を検索してください。
http://www.maroon.dti.ne.jp/littlebird/


著者 有村とおる氏の紹介
千葉県出身。
2004年「暗黒の城(ダークキャッスル)」で第5回小松左京賞を受賞。
角川春樹事務所より出版
2011年「ほら、ピーちゃんが飛んでいる」を App Store で電子出版
日本SF作家クラブ会員、日本推理作家協会会員
http://www.maroon.dti.ne.jp/littlebird/


それにしても、小泉・竹中構造改革のまっただ中に行われた税制改革の財務省の狡猾さと悪辣さには驚かされます。三位一体改革による国から地方への税源移譲に名を借りた、まやかしの税制が、そこには潜んでいたのです。
 次回は、その税源移譲の実態について、電子書籍「ほら、ピーちゃんが飛んでいる」の中からご紹介します。

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Comment
本当に国民をバカにしています!最初から、判決が国の勝訴、という結果しかないのであれば、何故国賠なんてやらせるんですか!国の建前だけですか?国の勝訴率が99%?
全く呆れてものが言えない!
裁判所は、ビデオ撮影OKにして、呆れた法廷内の様子を全国に流すべき!そして、国民の批判を受け、不正な判決をだしたら裁判官は処罰を受けるべき!原告側は、時には全てを失い、公正な裁判だけに期待をして提訴しているのだから、不正な判決をだした裁判官は、処罰によって全てを失ってみればいい、そうして失った者の苦しみを味わってみるといい!そうじゃないといつまでも不正な判決が止まらないんじゃないですか?
訴訟費用だけふんだくって、裁判所の暇潰しで国賠をさせる?しかも税金で。
税金で、バンバン公務員住宅が建てられ、老後の生活まで国民に面倒をみさせ、公務員がトラブルを起こせば、庇い合う、そんな公務員など日本に必要でしょうか?
私は、そんな公務員などいらないと思います。

Re: 通りすがり様
コメント、ありがとうございます。
まったく通りすがり様のおっしゃるとおりです。
そもそも、国が国家賠償訴訟の統計をとっておらず、公表もしていないこと自体、この制度がかなり怪しい制度であるということが窺えます。
不正をしてまで国を勝訴させる酷い制度です。詐欺、そのものです。
やるだけ無駄というような国家賠償制度、はじめからないほうが、まだましです。そのほうが、民主化の遅れている国家として世界中から認めてもらえますから。
検察にしても裁判所にしても、外部の監視機関が必要です。
組織内で庇い合うことで無責任な体質になっていますので、加害公務員個人の責任を明確にして、ある一定の割合の賠償を負担するような制度にする必要があります。
ろーずまりーさんの考えに賛成です。
裁判所をはじめ、公務員の不正を監視する外部の機関が必要だと私も思います。
この日本には、きっと隠れた被害者が多数いるのではないでしょうか。
いっそ、被害者の会でも立ち上げたいくらいですよね、公務員は現在処罰の対象ではないのですから、民間と同じ法規を新たに作って処罰の対象となって欲しいです。
今のままだと、独裁政治となんら変わりないですよね、表向きは民主主義ですが。
Re: 通りすがり様
「国家賠償訴訟被害者の会」是非とも立ち上げたいですね。
98~99%という国の完全勝訴率、正当なやり方でこの数値が出てきているとは考えられません。
私のケースのように証拠が捏造されていたりとか、判決理由の根拠に瑕疵があったりとか、絶対にどこかに不正が潜んでいるはずです。
裁判所の判断だからと諦めている人も、訴訟を弁護士に依頼して自分ではよく書面を読んでいない人も、もう一度自分の目で正しく裁判が行われていたのか確かめてみる必要があります。
きっと、どこかに裁判所や被告代理人の不正をみつけることが出来るはずです。


私の場合は、国賠ではなく医療過誤訴訟なので、、だから、国賠被害者ではないのですが(でも、被告は国立大学法人なので国賠ではないけど国相手のようなものかな)
医療過誤訴訟も原告勝訴率は3割程度らしいですが、国賠は1%くらいでしょう?
という事は、ほぼ、全ての人が裁判官によって泣き寝入りさせられているって事でしょう?どう考えても公平とは思えませんね。刑事裁判のように、裁判員裁判にしたらいいかも?ですね。
ちなみに、私が提訴した医療過誤訴訟では、被告病院が提出した証拠物のカルテの写しを、裁判官による証拠調べの時に、被告は写しだ、と説明しているにも関わらず、裁判官によって勝手に写しを原本に変更されましたよ。
その事を指摘したら裁判官に睨み付けられ、その話は裁判所の外でやって下さい、と。
本間健裕裁判長の恐ろしい不正により、一審敗訴になりました。
これは、裁判所職員だけではなく、第三者の監視が必要だと思いましたね。
じゃないと、このままでは独裁政治ですよ。
No title
訴訟は弁護士を立てて行いましたか?
訴訟においては民事訴訟法など正確に理解していないと十分に訴訟追行ができず、敗訴することも間々あります。
Re: とーりすがり様
弁護士は立てていません。
だからといって、法的に通用しない訴訟をしていたわけではありません。
十分な訴訟追行ができていなかったなら、一審に1年9ヶ月もかからなかったはずです。

応援コメント
おっしゃる通り、民事・行政裁判官は完璧に狂ってます。
10/26の「ピーちゃん」の話は思い当たることばかりです
日本の裁判官は法律も判例も知らない「白痴」であることが最大の問題です。
法律の階層構造から、六法の全体(条文・学説・判例)を一覧しなければ理解出来たことにならないのですが、
これが出来るのは、時間的・体力的にも受験時のみです
よって、合格直後の新人が判決を書きます。
(暗記で合格した新人は当初から白痴となります)
自力で抜け出せない「白痴状態」に陥っているほぼ全部の裁判官は、どうやって職をまっとうできるでしょうか?
「事実を認定し、法律に当てはめる」ことをしなければいいのです。
争点を明らかにせず、事実も審理しません。
弁護士も同じ白痴状態ですから、事件を受け付けても、訴訟活動しません。(実際に相談すれば「こいつ理解できてないな」ということがすぐ分かります)
ほとんどは談合で結論を決めます。
依頼人から着手金を取って談合で痛み分け、あるいは
相手方当事者からも金を取って負け役を演じ、依頼人に敗訴を押し付けるのが関の山です。
これでは経験は全く積めません。よって、新人も馬鹿だが年配になればなるほど狂って行きます。

この状態を打破するには、ろーずさんのような市民がたくさん立ち上がる必要があります。
そのためにも、ろーずさん、がんばってください!



Re: 善良市民A様
応援コメント、ありがとうございます。

善良市民A 様は、司法の実情をよくご存知の方とお見受けいたします。
たいへん興味深いコメントで、共感できます。

> 日本の裁判官は法律も判例も知らない「白痴」であることが最大の問題です。

真実とかけ離れた判決を書くために、あえて「白痴」になっているのかどうかは不明ですが、判決書を読むと、ほんとおバカじゃないかって思います。

> 争点を明らかにせず、事実も審理しません。

それは実感しています。
厄介な問題は避けて、本質とかけ離れたところで曖昧な判断しています。

> 弁護士も同じ白痴状態ですから、事件を受け付けても、訴訟活動しません。(実際に相談すれば「こいつ理解できてないな」ということがすぐ分かります)

それも同感です。
せっかく弁護士に相談しても、応えがトンチンカンというか、事件の本質が理解できていないと思うことがしばしばありました。ですから,自分で裁判したほうが手っ取り早いと思いましたね。

> ほとんどは談合で結論を決めます。

やはり、そうでしたか。
11/27の記事で紹介している「ヤフー知恵袋」の「ベストアンサー」にも同じようなことが書かれていました。

裁判官が「白痴」かどうかはわかりませんが、そのくせ、自分たちは優秀だという自負があり、裁判の当事者をバカにしているんじゃないでしょうかね。
だから、この程度のインチキはわからないだろうとトンデモナイ判決を書く。
ところが、当事者は、そんなことに気がつかないようなバカではない。
むしろ、そのように考える裁判官のほうが低レベルってことじゃないでしょうかね。

とにかく司法は腐っています。
だから頑張らなければなりませんね。
善良市民A様のコメントに勇気をいただきました。
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プロフィール

ろーずまりー

Author:ろーずまりー
趣味にスポーツにと、平凡な主婦の生活を送っていましたが、夫の長時間労働を労働基準監督署に相談したことをきっかけに、その生活は一転。行政の理不尽な対応に、自ら国家賠償訴訟をすることに。
理系の出身ですが、知的好奇心に駆られた私は、法律関係の勉強に、けっこうはまってしまいました。
中立性に欠ける国家賠償訴訟の実情を、より多くのみなさんに知っていただきたいと思い、ブログを開設いたしました。

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